パームCEOのカール・ヤンコフスキーは,ビジネス向けにすることで成功を企てているが,さっぱりいまいちパズルは整わない。…「ネットワークにつなげてできることを,なんでも強化する」。それがパームを売るラストピースだ。
パーム社の「m125」は拡張スロットやアドオンポートなどが付いて素晴らしいデバイスだが。2年遅かった。バイザーではスプリングボードスロットなどがあったし,TRGプロはCFカードが使えていた。パームOSはシンプルさを大事にしてきたが,重要な機能強化で遅れている部分がある。新たに加わったビー社のエンジニアをフル回転して,機能強化をしてもらいたい。
パームの歩みは遅かった。その,ある意味では怠慢によって,PDAは大きな不況の渦に巻き込まれている。コンパックのiPAQ(ヒューレット・パッカードとの合併後も,この製品はその名前のまま残りそうだ)は,かなりの高性能高機能を全面に打ち出し,ただの電子手帳でしかないパームを打ち砕いた。必要なのは,懐の深さ,パズルピースの多さ。同じ不況に巻き込まれているが,まだスプリングボードを持っているバイザーの方が面白い。CNET Japanの記事には,バイザーをマッサージ機にするというモジュールも出たそうで(^_^;)。誰もPDAにマッサージしてもらいたいと思ってすますんぢゃなく,大切なのは,そんなこともできるという楽しさだ。
そして,なによりもネットワーク。iPAQをポケットに入れ,AirH"の常時接続でいつでもメールチェック,ウェブで情報収集,またはストリーミングMP3ラジオをウォークマン代わりにして,ストリーミングライブ動画もチェックする。ネットワークに完全対応したPDAは,ウェアラブル・ネットワークの一歩手前として機能する。ファイナルピースは,ネットワーク,ネットワークなんだ,ヤンコフスキーよ。(refer> model f plusさん,Mobile-Diaryさん)
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